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2024.4.17

製造

電化製品におけるOEMとは ~メリット・デメリットを徹底解説~

電化製品の製造面でお困り事はありませんか?

設計開発までしたはいいが市場向けに製造できる工場を持っていない、製造に携わる人員が不足している、あるいは企画をしたけど設計から製造までを丸ごと他社に任せたいという声も多く聞かれます。

そうしたお困り事を解決する手段として、製造の部分を、あるいは設計開発という初期の段階から製造までを一括で他社に委託するOEMやODMという製造スタイルが一般的になっています。特に電化製品業界においては、製造技術・製造環境のない企業が自社製品を市場に流通させることができると同時に、製造に割くリソースを新製品開発など別のことに有効活用できるという点から広く取り入れられています。

今回の記事では、OEMとODMの基本から、電化製品業界におけるOEMを解説するとともに、東英グループの強みであるOEMについてもご紹介いたします。

もくじ

OEMとは
ODMとは
電化製品業界のOEMとは
 ①OEMのメリットとデメリット
 ②今後の日本におけるモノづくりとOEM
東英の電化製品OEMの強み
 ①東英グループの受託設計実績例のご紹介
 ②東英グループの完成品製造実績例のご紹介
東英グループは、お客様のモノづくり企画から設計開発・量産までをトータルサポート!

OEMとは

OEMとは、「Original Equipment Manufacturing」を略した語で、製造機能を持つ企業が、委託を受けて他社製品の製造を受託することを指します。

以前の日本のモノづくりにおいては、企業が自前の工場を持ち、企画から製造、販売にいたるまですべての工程を自社で担うというスタイルが一般的なあり方でした。

しかし特に近年では、製造技術や製造施設を持たない企業が市場に自社製品を展開するためにOEMを利用するということがますます増えてきています。これは特に、自社での設備投資や人材リソースの確保が不要であり、製品の開発に集中できる点がメリットとして挙げられます。

ODMとは

一方で、OEMとはアルファベットが1文字違うだけのODMという製造スタイルもよく利用されています。両者には多くの共通部分があるとともに、大きな違いもあります。

ODMとは、「Original Design Manufacturing」を略した語で、製品の設計開発という初期の段階から製造にいたるまでを、委託を受けた製造者が担うというスタイルです。

つまり、OEMの場合には、製造する製品の設計開発は委託者側が行い、受託者が製品の製造のみを行うという特徴があるのに対し、ODMの場合は受託者が製品の設計開発から製造まで、また時にはその後の販売まで多くの工程を担うという特徴があります。
ODMはOEMと比べて受託者側が対応する業務範囲が広くなるため、より高度な知識や管理体制が必要となります。 

他にEMS(Electronics Manufacturing Service)というスタイルもありますね。

東 英太郎

東英 誠蔵

EMSは電子機器に特化したOEMまたはODMを指します。ロット生産になるので、量産向きのスタイルです。

電化製品業界のOEMとは

①OEMのメリットとデメリット

OEMを検討する上では、初期投資を抑えられる点が最大のメリットとして挙げられます。自社で工場や機材を揃えてからの製造となると、製品が市場に出回るまでに多くの時間と投資が必要になりますが、製造機能を持った他社に製造を委託してしまうことでその分の費用を節約することが可能です。

また、製造に関するノウハウがなくても製品を販売できるという点、製造に従事する人材の不足に頭を悩ませることがないという点においても効果的であると同時に、製造工程を省略することで新製品の開発などの業務にリソースを振り分けることができるため、製品開発に専念できる点もメリットとして挙げられます。

一方でOEMのデメリットとしては、委託者側がその製品をどのように作るかという技術を提供することになるため、それらの情報が委託先に流出する可能性がある点が挙げられます。これを防ぐために、OEMを行う際には秘密保持契約を締結するのが一般的です。

②今後の日本におけるモノづくりとOEM

総務省の統計によれば、将来20年間で高齢者の割合が35%を超え、80歳以上の人口も14%に増加する見込みである一方で、少子化も政府の想定以上の速さで進んでおり、日本の少子高齢化社会は誰もが考えていた以上に急激に加速しています。
それらに伴って、例えば医療機器について考えてみると、今後高齢者の割合が増えていくに従って機器の需要が増加していく傾向にあると考えられます。

こういった背景から、医療機器製造業においては新しい製品の開発ニーズが高まることも予想されますが、実は業界への新規参入には多くのハードルが存在しています。
そのため、機器を製造する上で、自社の工場で行う必要のないOEMなどの製造スタイルが非常に有効な手段と考えられています。これにより、製造販売許可や製造業登録を持たない企業であっても、専門知識と確かな技術力を持つ受託先と契約を結ぶことで、アイデアを製品化して市場に広めることが可能になるからです。

これからの日本の労働人口の推移などを総合的に見ると、OEMは合理的な製造スタイルのひとつだと思います。

東英 誠蔵

東英の電化製品OEMの強み

東英グループでは、設計開発もモノづくりの一環であるとの考え方でおり、単なる製造だけでなく量産までの流れを想定したワンストップで効率的なご提案を行うことが可能です。
受託生産だけではなく、自社製品の設計の経験も豊富な東英グループでは、お客様のご要望を汲み取り、最適な提案型の設計を行います。

高品質や安全性の実現はもちろんのこと、製品の仕様からご予算、スケジュールにいたるまで最大限お客様のご要望に合わせ柔軟な対応をいたします。
東英グループではこれまでに、医療機器やスマート家電、車載機器やウェアラブル機器、測定機器といった受託設計・試作の実績がございます。

①東英グループの受託設計実績例のご紹介

医療機器

適用技術:灌流制御、モーター制御、ペルチェ制御、ディスポ構造設計、断熱設計

スマート家電

適用技術:食品衛生対応、生体信号検出、温度制御、IoT

車載機器

適用技術:高温・低温動作設計、小型設計、耐震設計

ウェアラブル機器

適用技術:生体信号検出、BLE通信、省電力制御、小型設計、活動量検出、防水(IPx5、IPx7)

測定機器

適用技術:屈折率Brix測定、防塵防水(IP65)

ロボティクス

適用技術:駆動系回路、カメラセンシング、感情分析(音声、画像)、WiFi通信

②東英グループの完成品製造実績例のご紹介

医療機器

担当エリア:規格認証、設計-試作、評価、部品調達、量産製造、物流支援

音響機器

担当エリア:基板SMT実装、筐体樹脂加工、部品調達、量産製造、物流支援

美容機器

担当エリア:基板SMT実装、筐体樹脂加工、防水検査、部品調達、量産製造、物流支援

メカモジュール

担当エリア:基板SMT実装、筐体樹脂加工、部品調達、量産製造、物流支援

ロボティクス

担当エリア:基板SMT実装、筐体樹脂加工、部品調達、量産製造、物流支援

アミューズメント機器

担当エリア:基板SMT実装、筐体樹脂加工、大型機器組立、規格認証、設計-試作、評価、部品調達、量産製造、物流支援

東英グループでは、安心の「国内生産」、価格競争力が生きる「海外生産」、その組み合わせである「国内最終生産」といった複数の選択肢から、お客様の要望に合わせた最適解をご提案可能です。
経験豊富な設計開発のプロ集団による提案型の設計から、自社海外工場による量産体制まで、貴社のモノづくりのお手伝いはお任せください。

東英グループは、お客様のモノづくり企画から設計開発・量産までをトータルサポート!

東英グループは、お客様のモノづくり企画から設計開発、量産にいたるまでのトータルサポートを行っています。
きめ細やかな対応で、あなたのお困り事のかゆい所に手が届くサービスをご提供いたします。
製品に関するお問い合わせや、設計・開発・量産に関するお悩みがございましたら、まずは一度ご相談ください。

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アイディアをカタチにする「設計・開発」および、最適なモノづくりをご提案する「製造・調達」のプロ集団が企画段階から量産まで、お客様のプロジェクトに伴走します。

モノづくり工程に関するお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
貴社の「カタチにしたい」を叶える最大限のサポートをさせていただきます。

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